DIYで綺麗に人工芝は敷けるのか!?実際に40㎡敷いてみた。~U字側溝編~
先日の記事でご紹介した通り、暗渠排水の施工は完了したので本日はU字側溝で排水溝を施工した様子をご紹介します。
暗渠排水施工の記事はこちら
U字側溝とは
U字側溝とはコンクリート製の雨水をはじめとする排水を流す溝です。
横から見るとU字に見えるからU字側溝(たぶん)。
排水能力に応じて様々なサイズがあります。
参考に近所のホームセンターの様子の写真です。
そこら中の溝に施工されているので見覚えあるのではないでしょうか。
今回シンスケが敷設するU字側溝は90サイズですが、150サイズ位になるとかなり重くなる(24㎏)のでDIYで施工は難しいと思います。
大体のホームセンターの資材置き場で購入できますが、そこまで数を置いていないことが多いので、大量に購入する場合は事前に取り寄せしておく方がスムーズです。
今回シンスケは事前に取り寄せしていなかったので、コメリ、コーナン、カインズでそれぞれU字側溝を購入して回るはめになりました。
なお、3つの異なるホームセンターで購入して分かった事ですが、それぞれ値段が違うことはもちろんですが若干強度(厚み)も異なります。
コメリが最も安い代わりに強度は弱く(薄い)、コーナンとカインズは1つあたり数十円ほど価格が高い代わりに強度は強く(厚く)なっていました。
今回U字側溝を施工する場所には車が乗りあがったりせず強度を求めないので、あえて強度が弱い=加工しやすい上に、価格が安いコメリで購入したU字側溝が好みでした。
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U字側溝施工
まずは掘る
今回は人工芝を敷く予定の部分(写真では真砂土の部分)と犬走にまいた砕石の境界部分に境界石の代わりにU字側溝を施工します。
水は低い所に流れるので、U字側溝は地表に全面埋まっていなければなりません。
まず、U字側溝を施工する場所に目印となる“水糸”を引きます。
写真では見にくいですが境界にピンク色の糸がうっすらと見えると思います。
U字側溝の深さ分掘る必要があるので、事前に砕石と真砂土を両横に移動。この後、U字側溝を施工する部分をシャベルで掘っていきます。
水糸
排水が流れる様に2%ほど勾配を付ける必要がありますので、2%ほど勾配を付け、U字側溝の上面と同じ高さで糸を張り直します。
この糸を基準にU字側溝の上面(高さ)を合わせ、まっすぐで段差のない溝を作っていくので、糸は弛みなくしっかりと張っておきます。
写真は施工中の写真ですがU字側溝の上面とピンク色の糸が合わさっているのが分かると思います。
転圧
U字側溝施工後、上に重いものが乗る(車等)ような場所に施工する場合は、掘った土に砕石を撒き転圧をかけ、さらにU字側溝の下にモルタル(コンクリートの石が混ざっていないもの)を少し流してU字側溝の高さ調整、固定、地盤沈下が起こらない様にします。
しかし、今回シンスケの場合は重いものが乗る予定などありませんので、転圧は簡単に。
U字側溝を上から何回か落として土を押し固めただけです。
※施工(2020年春)から1年たった今現在(2021年春)も沈下は認められません。
配置
張った水糸とU字側溝の上端を合わせU字側溝を並べていきます。もちろん短辺側の高さがあっているかも水平器で確認しながら高さを合わせます。
写真に写っている青いヤツが水平器。
水平かどうかが一目でわかる便利グッズ。
写真では塩ビパイプがきちんと排水桝側に傾いているか確認している所です。
上手に設置できていれば短辺側は水平が取れ、長編側は2%勾配がついているはずですので排水桝側に向けて若干下がっているはずです。
U字側溝の上端と水糸がぴったしと合うように土の量を調整し、押し固めて高さを調整しました。
本来であればU字側溝の下にはモルタルを敷き、U字側溝をゴムハンマーなどでたたきながら高さを微調整するだけですので高さ調整はそこまで苦労しないと思います。
U字側溝の間には後でモルタルを充填しますので、1㎝程度隙間を開けておきます。
※隙間をあけすぎると蓋の間が開くことになるのであけすぎに注意!!
数個並べたら遠くから見直し、歪みが無いか確認しながら並べていきます。モルタルで固定しているわけではありませんので、U字側溝の周りもしっかり土を戻し、木の棒などで押し固めU字側溝が歪まない様にしておきます。
末端調整
排水溝末端のU字側溝は長さを調整する必要がありますのでグラインダーで切り微調整します。
見た目が汚いですが、最終的にモルタルで埋めるので見た目はよくなるはず。多分・・・
ちなみに、グラインダーが無くてもホームセンターでレンタルする事が出来ると思います。
家の裏手側は会所升がある部分が一番低くなるようにU字側溝を並べました。
会所升には穴を開けて塩ビパイプでつなぎU字側溝の雨水が会所升へ流れる様にしておきます。
同じく家側面側の排水桝。
また、家の正面側は道路脇の排水溝に雨水が流れるようにします。先日敷設した暗渠排水の雨水と一緒に流れるように塩ビパイプと暗渠排水管を合流させます。見た目が良い様に塩ビパイプ地中に埋めますが、上に乗った際に塩ビパイプが割れたりしないようにU字側溝を逆側に向けて設置し、塩ビパイプを保護しておきます。いずれローボルトの配線を通す事が出来る様に空のCD管(写真に写っているベージュ色の管)もついでに施工してきます。
モルタル充填
最後にU字側溝の隙間をモルタルで埋めていきます。
モルタルはセメントと砂を混ぜた物です。
配合など良く分からなければインスタントモルタルという水を混ぜるだけでモルタルが出来るものがありますのでそれでも全然OK。
ホームセンターで購入できます。
ただし、自分でモルタルとセメントを作るより若干割高になるので大量に必要な場合は、自身で配合される方がお財布に優しいです。
水を加えて余ったモルタルは処理に困るので、使用する最低限に水を加える様にします。
余ったものは湿気がたまらない様にすれば保管できます。
また、セメントはアルカリ性で肌に優しくないのでゴム手袋等を装着して施工する事をお勧めします。
木の端材などで型枠を作りそこにモルタルを流しますが、U字側溝同士の1㎝程度の隙間の充填程度であれば水を減らした少し固めのモルタルであれば型枠などなくても、モルタルがたれずに充填できます。※泥団子を隙間に詰めていく要領です。あまりにも水分量を減らすとモルタル強度の問題やひび割れなどの問題が生じますのであくまでも気持ち減らす程度で。
本来であれば上端側までモルタルで埋めますが、今回はあえて上端より1㎝程度低い部分までしかモルタルを埋めず、犬走にたまった雨水がU字側溝に流れやすい様に工夫しました。
蓋を閉めればあまり気にならないし、蓋の隙間より砂利が若干大きいので側溝内に落ちません。
仕上げ
モルタルが硬化したら土と砕石を元に戻し、蓋をのせれば完成です。
蓋は別売りの為、必要なければ購入する必要はありません。
今回シンスケは価格が安いコンクリート製の蓋を購入しましたが、車など重いものが乗る場合は金属製の蓋(グレーチング)にしておかないとすぐに蓋が割れると思います。
写真は人工芝施工後の写真になりますが、U字側溝のおかげで人工芝と砕石の境界がはっきりし、砕石が人工芝側に流れなくなりました。
排水勾配と暗渠排水管、そしてU字側溝のトリプル排水で庭の排水能力は劇的に良くなったはずです。 側溝末端のモルタル充填後の写真。
多少見た目悪いですが、どうせ蓋で見えなくなるので気にしない・・・
写真に写っている青いホースは植栽散水用のホース。
U字側溝内に隠して見た目良くしています。
塩ビパイプの取水口にはネットを取り付け落ち葉などの処理が楽なように工夫。
U字側溝⇒塩ビパイプ⇒一度排水桝で泥などをある程度落としてから道路脇の排水溝へ。
購入するホームセンターにもよると思いますが、DIYでU字側溝施工にかかる材料費はだいたい以下の通りです。
U字側溝(90サイズ)60㎝分:600~700円
蓋(コンクリート製)60㎝分:500~600円
蓋(金属製)60㎝分:2000円
インスタントモルタル25㎏:600円(多分25㎏あれば、U字側溝の施工であればかなり使用できます。)
側溝設置を業者に依頼した費用は、1メートルあたり約15,000円〜18,000円が相場(蓋含まず。なお、側溝サイズは不明)。
60㎝に直すと、9000円~10800円。
側溝サイズが不明なので比較しにくいですが今回DIYでかかった費用と比べると1mあたり1万円近い差額があります。
今回施工したのは15mほど施工していますのでかなりの金額を圧縮できたはずです。
今回シンスケは裏の畑に残土を捨てましたので残土処理費などは計上していません。
加えてシャベルやグラインダーなどを既に所有しているのでそれらの購入費・レンタル代も計上していませんが、それらの価格と手間暇を考えても明らかにDIYの方が安いですね。
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