ローコストハウス秀光ビルド着工9日目、配筋工事に突入!!施主抜き打ち検査で抑えるべきポイントは?
配筋工事とは!?
着工9日目。
配筋工事が行われたのでその様子をレポートします。
配筋工事とは家の基礎となるコンクリートの内部に入る鉄筋を設計図通りに配置する作業です。
コンクリートは押される力には強いですが、引っ張られる力には弱い特徴があります。
そこで、内部に引っ張られる力に強い鉄筋を入れる事で、押される力にも、引っ張られる力にも強い強固な基礎が作れます。
配筋に不良があると、十分な強度を確保できなかったり、内部の鉄筋が錆びたりして著しく家の寿命を短くする可能性があるので、とても重要な工事となります。
実際の配筋工事の流れですが、
まず鉄筋を運んできて、
外周の立ち上がりを先に配置し、
網目状に結束
内部の立ち上がり部分も出来てきました。
1日で完了です。
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ローコストハウスメーカー 秀光ビルドの配筋はいかに。
最近口癖の様になってきましたが、正直ローコストハウスなので、鉄筋は最低限の数だろうなと思っていました。
法律上木造住宅の基礎の鉄筋ピッチ(間隔)は最大300mmです。
しかし、実際のピッチは200mmで、
かつ、床面積が広いリビングダイニング部分に関してはまさか100mmピッチでした。
色々調べると、ピッチは狭ければよいというわけではないようですが、素人目には鉄筋が多いほうが頑丈に見えてしまいます。
さらに、まさかのフック仕様です!!
立ち上がり部分の頭が逆J型にフックになっているのがお判りでしょうか?
フックあり・なしは、木造二階建てにはそこまで違いはないといった意見を見かけますが、折れ曲がっている分、鉄筋が多く見え(2倍あるように見える)なんだか強く感じます(笑)
施主抜き打ち検査で抑えるべきポイントは?
配筋は第三者によるチェックが入りますが、それでも規定の配筋になっていないのに合格したといった趣旨のブログ等もよく見かけますので、一応自分でチェックしていきます。
かぶり厚
かぶり厚とはコンクリートが十分鉄筋の周りにいきわたるように、又、鉄筋が露出して錆びたりしない様に鉄筋の周りにコンクリートがいきわたるスペースがあるかの厚み(長さ)です。
法令上は底盤で6㎝、立ち上がりで4㎝以上必要です。
底盤部分は6㎝以上の10㎝!!
立ち上がりも4㎝以上の5㎝!!
数カ所ランダムに計測しましたが、かぶり厚は十分でした!!
かぶり厚確保のためのスペーサー(サイコロ上のブロック)から鉄筋が浮いていますが・・・そこは鉄筋がぐらつくわけでもないのでご愛敬(笑)
ピッチ
ピッチ(鉄筋の間隔)は法令上は30㎝以上である必要があります。
構造計算などによって20㎝であったり10㎝であったりします。
ピッチ間隔もきちんと20cmあります。
結束
鉄筋同士が結束され、抜けが無いか確認していきます。
写真では見ずらいかもしれませんが、細い針金で鉄筋同士が結束されています。
残念ながら結束が一か所外れている部分がありました。
ちょうど写真の真ん中の2本の鉄筋が重なっているうちの1本の結束が抜けていました。
付近が鉄筋で込み合っていたから見逃してしまったのでしょう。
現場監督に報告し結束してもらう様にお願いしました。
定着長さとつなぎ手
基礎のコーナー(曲がり角)では立上り部分の主筋(水平の太い鉄筋)同士が重なる部分の長さ(定着長さ)が十分であるかを確認します。
定着長さは主筋の径の40倍の長さが必要とされることが多いです。
コンクリートの性能やフックあり・なしによっては径の25倍になったりもするので、そのあたりは仕様書の確認が必要です。
立ち上がりのコーナー部分もしっかり定着長さが確保されています。
同じく、鉄筋の長さが足りなくなった部分では、鉄筋を継ぎ足していくのですが、この部分をつなぎ手と言います。
つなぎ手部分も定着長さと同様に確認していきます。
基礎立上りの縦筋(垂直方向)や底盤(スラブ)も同様に確認していきます。
底盤部分もつなぎ手がしっかり確保され、それぞれが隣り合うことはありません。
また、直接、構造がどうのこうのというわけではありませんが、防湿シートの破れが一カ所と、鉄筋の端切れ&釘がそれぞれ1本落ちていました。😅
※写真の捨てコンのひび割れはまったく気にしなくて大丈夫です。捨てコンは強度などを確保するためのものではないのでひび割れは全く問題になりません。
全体的に比較的綺麗にされており、見逃しただけだと思うので掃除と防湿シートの破れはセルフで行いました・・・・
実際の所、防湿シートの破れはべた基礎の場合気にしなくて大丈夫です。
分厚いコンクリートの基礎だけで十分防湿できます。
釘も問題ありません。強度が落ちるとかそういう問題はありませんが、やはりきれいに越したことはありませんよね。😀
以上、施主抜き打ち検査でした。
ちなみにこれが基礎伏図と基礎断面図です。
防湿シートの破れと鉄筋の端切れが落ちていたものの、配筋自体は100点満点どころか期待以上の120点じゃないでしょうか?
オプションで耐震等級3にしているので、ここまでしっかりした基礎なのかそれとも耐震等級関係なくしっかりしているのかはわかりませんが・・・
やはりフックタイプは見た目がいいですね。
とても頑丈に見えます。😀
なお、この記事の写真の一部にはBrinno TLC200Pro タイムラプスカメラ(定点観測用カメラ)を使用しています。
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