DIY で壊れたインターホンを修理する。1万近く修理費を削れたのでその方法をご紹介!!
突然ですが家のインターホンが故障してしまいました。
まだ購入して3年ほどだったのですが・・・😥
症状としては来客者の画像は見れるし、声も聞こえますが、こちらの声は来客者には聞こえない。
「おそらくスピーカーあたりが壊れているのだろう。」と修理を試みたので、その修理方法をご紹介します。
まずは故障原因を調べる
症状
まず症状は先程記載した通り、こちらの声が来客者に聞こえない。
インターホン子機(Panasonic 玄関子機 VL-V522L-S)のスピーカーの故障だとおもわれます。
そこでインターホン子機だけ購入しようと色々調べましたが結構高い。
平均1万円くらい。
あと3000円ほど足せば親子(Panasonic テレビドアホン VL-SE30XL)で購入できるのでかなり割高な気がします。
そこで自分で修理できないかと思い、故障原因を追究する事に。
原因追及
まず、電気が流れていると危険なので、親機の裏面の電源コードは事前に抜きましょう。上にスライドしながら持ち上げるだけで簡単に外れました。
裏にはコンセントが隠しこまれているので外すだけでした。
インターホン子機の正面のねじを外し、インターホン子機を台座から取り外します。
裏面にある2本のねじを緩め、電線を外します。
次に、裏のねじ2本を外し、内部を見てみます。
明らかにコンデンサが黒く焦げていたり、基盤が錆びていたりする部分は見当たらず、おそらくはスピーカー内部の故障の線が高そうです。
スピーカーの故障か確定診断を出すために、一般家庭では1本はあるであろうワニ口クリップと、スピーカーにつながる端子を接続、反対側は家にあるイヤホンに接続します。
矢印の部分にワニ口クリップを当てます。
ワニ口クリップが当てにくい場合は、スピーカー裏の矢印部分でも構いません。
※スピーカーの露出方法は後述します。
イヤホンなどの端子にワニ口クリップの反対側を接続し、音が鳴るようにします。
※卓上スピーカーの等の方が端子が大きくワニ口が噛みやすい場合がありますが、スピーカーの抵抗値の問題などで、アンプが無いと音が出ない場合もあります。
ワニ口クリップが無い場合はアルミ箔などでもなんとかなると思います。
要はつぶれたスピーカーの代わりに違うスピーカーを仮付けして、音が出るかを確認したいだけです。
とりあえず音が聞こえれば問題ありません。
この状態で頑張って再度、玄関の2本の電線に接続、親機の電源コードも差し直し、イヤホンから音が聞こえるか確認します。
2人いると、親機でしゃべる係と、子機側で音が聞こえるか確認する係に分かれられますが、1人しかいない場合は、親機側で携帯で音楽など流しておけばOKです。
この時、イヤホンから音が聞こえるのであれば、インターホン子機の基盤などの故障ではなく、スピーカーの故障であると断定できます。
※なお、ワニ口クリップが無くて購入するのはかまいませんが、1000円以上かけて購入する(送料等)のであれば、スピーカーの故障であろうとあたりをつけて交換部品を購入するほうが、おそらく安くつくと思います。
今回、イヤホンから声が聞こえましたのでスピーカーの故障と断定。
修理に必要なスピーカーを準備する。
同じスピーカーを取り寄せます。
スピーカーの裏に型番が書いてありますが、全く同じスピーカーはありませんでしたので、類似品を購入しました。
同様の症状で修理される方はこちらのリンクから購入することができます。
いざ修理
基盤を外し、基盤の下にあるスピーカーを外します。
赤い矢印のつめをマイナスドライバーなどで押しながら基盤を外します。
スピーカーが露出します。両端のねじを取って、スピーカーをマイナスドライバーなどで軽くひっかけながら、ほじくり出します。
さて、ここからはどこの家にでも1本はあると思われるはんだごてでスピーカーについたはんだを外していきます。
はんだとは融点が低い金属で、先端が厚くなるはんだごてをはんだにあてることで簡単に溶けて、スピーカーと銅線の接続が外れる仕組みです。
はんだ吸い取り器があると便利です。
はんだこては今は100円均一ショップでも300円で販売などしている事も見かけるようになりましたので、簡単に手に入ります。
スピーカーの裏にあるフィルムが経年劣化で破れています。
おそらくこの部分から水が入るなどしてスピーカーが故障したのではないでしょうか。
破れたフィルムを使用すると、また同じ事が起きてしまいますので、家にあった適当なフィルムを同程度のサイズにカットし代用しました。
何のフィルムかは分かりませんが食品などに使用されているラッピングフィルムと思います。
手元に適当なフィルムが無ければ厚手のビニール袋などでも大丈夫と思います。
新しいスピーカーをはんだで止めていきます。
はんだを持つとき近い場所を持つと火傷する事がありますので、ピンセットなどを使う事をおススメします。
逆の手順で組み立てていきます。
台座に取り付け完成です。
試運転したところ元通り、親機側でしゃべった音が来客者に聞こえるようになりました。
必要だった修理費用
今回購入したスピーカーは1000円程度。
インターホン子機を購入すると1万円程度だったので約9000円の節約になりました。
作業時間も15分ほどで、結構簡単な修理ですので、インターホン子機のスピーカーの故障の際はお試しすることをおススメします。
ディスカッション
コメント一覧
同じインターホンが同じ症状(こちらの声が外側で鳴らない)になったので、おそらく同じ症状だろうと思い、電子工作は素人ながらブログを参考に挑戦してみました。スピーカもブログのリンクから購入しました。
結果としてうまくいかなかったのですが、もし原因で考えられることが想像つきましたらおしえてもらえませんか?
スピーカ交換後の状態ですが、音声がすごく小さい音でなるようになりました。
ほんの少しだけ改善したともいえるのですが、さすがに使い物にならない状況です。
たとえば、半田ごてを当てすぎたとか、スピーカの+-が逆とかそういう可能性があるものでしょうか?
なお、交換前はフィルムがやぶれていましたので、交換前のスピーカーは壊れているのだろうと思っています。
コメントありがとうございます。
今回記事を参考にインターホンの修理とのことですね。
当方はインターホンの専門家と言うわけではありませんのであくまでも、自分がそのような場合確認してみる内容としてご参考にしていただければ、、、と思いますが、以下の内容がそのような症状の場合気になる部分です。
1、半田の付け方。接触が十分か、もしくはプラスマイナスが短絡していないか
2、インターホン親機、子機を接続している導線が錆びていないか、接触は十分か、接続部分はサビや汚れがないか
3、基盤上にサビや汚れなど漏電する部分がないか
4、基板上のコンデンサ類に液漏れなどや焦げなど明らかに破損している部分がないか
5、室内側の親機のスピーカー、マイクが不良でないか。
(受話器型であればジャック式の接続部分があると思うので電話の受話器でテストできるはずですし、そうでなければ記事のようにワニ口コードなどでイヤホン等で確認はできるはずです)
6上記でなければ増幅回路等の故障等の可能性が高く個人で修理は難しい。
上記ご確認いただければと思います。
原因はよくわかりませんが、解決しました。
イヤホン+ワニ口コードでスピーカに接続したところ、小さい音しかならなかったので、
さらに別のスピーカーに交換してみたところ治りました。
ありがとうございます。